つらい結膜炎、その原因と対策とは?

つらい結膜炎、その原因と対策とは?

眼のことを教えて

先生、「結膜炎」って、まぶたの裏側が赤くなるだけですか?

眼の研究家

いい質問だね!結膜炎は、まぶたの裏側だけでなく、白目も赤くなるんだよ。それに、痛みやかゆみを感じたり、涙が出たり、目やにが出たりもするんだ。

眼のことを教えて

そうなんですね!じゃあ、風邪みたいに、いろんな原因があるんですか?

眼の研究家

その通り!結膜炎の原因には、アレルギーやウイルス、細菌など、いろいろあるんだよ。だから、自己判断せずに、眼科を受診することが大切なんだ。

結膜炎とは。

まぶたの裏や白目の部分を覆っている薄い膜(これを結膜といいます)に炎症が起きることを「結膜炎」といいます。目が赤くなる、目やにが出る、涙が出る、痛みがある、かゆみがあるなどの症状が現れます。原因としては、アレルギー、ウイルス、細菌などがあります。

結膜炎とは

結膜炎とは

– 結膜炎とは目の表面は、白目部分も含めて薄い透明な膜で覆われています。この膜を結膜と呼びますが、結膜に炎症が起こる病気のことを結膜炎と呼びます。結膜炎になると、目が充血して赤く見えたり、目やにが出たり、涙が止まらなくなったりします。また、痛みやかゆみ、異物感、まぶしさといった症状が出ることもあります。結膜炎の原因は様々ですが、大きく分けてアレルギー性、ウイルス性、細菌性の3つに分類されます。アレルギー性の結膜炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどのアレルゲンによって引き起こされます。春や秋の花粉の季節に症状が出やすいという特徴があります。ウイルス性の結膜炎は、ウイルスへの感染によって引き起こされます。代表的なウイルスとして、アデノウイルスやエンテロウイルスなどが挙げられます。感染力が強く、集団生活をしている人に流行しやすいという特徴があります。細菌性の結膜炎は、細菌への感染によって引き起こされます。黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌が原因となることがあります。不衛生な手で目を触ることなどによって感染することがあります。結膜炎は、原因や症状によって治療法が異なります。自己判断で市販の目薬を使用するのではなく、眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

分類 原因 特徴
アレルギー性結膜炎 花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲン 春や秋の花粉の季節に症状が出やすい
ウイルス性結膜炎 アデノウイルス、エンテロウイルスなどのウイルス感染 感染力が強く、集団生活をしている人に流行しやすい
細菌性結膜炎 黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌感染 不衛生な手で目を触ることなどによって感染することがある

主な原因:アレルギー性結膜炎

主な原因:アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、花粉やダニの死骸、ハウスダストなどのアレルギーの原因物質が目に接触することによって起こる炎症です。アレルギーの原因物質は人によって異なり、特定の花粉や動物の毛、カビなどが原因となることもあります。
アレルギー性結膜炎の主な症状としては、激しいかゆみが挙げられます。かゆみのために目をこすってしまい、さらに症状が悪化することも少なくありません。また、両目に水のようなサラサラとした目やにが出たり、涙が止まらなくなったりすることもあります。さらに、まぶたの裏側に小さなブツブツができたり、白目が充血したりすることもあります。ひどい場合には、目の周りの皮膚が腫れてしまうこともあります。
アレルギー性結膜炎の治療は、まず原因となるアレルギーの原因物質を特定し、その物質との接触を避けることが重要です。症状を抑えるためには、抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬を使用します。かゆみが強い場合には、ステロイド点眼薬が処方されることもあります。セルフメディケーションで市販の目薬を使用する場合は、防腐剤の入っていないものを選びましょう。
アレルギー性結膜炎は、適切な治療を行えば症状を改善することができます。気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。

項目 詳細
原因 花粉、ダニの死骸、ハウスダストなどのアレルギー物質が目に接触
症状
  • 激しいかゆみ
  • 水のようなサラサラとした目やに
  • 涙が止まらない
  • まぶたの裏側に小さなブツブツ
  • 白目の充血
  • 目の周りの皮膚の腫れ
治療
  • アレルギー物質の特定と接触回避
  • 抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬の使用
  • ステロイド点眼薬の処方
  • 市販の目薬を使用する場合は防腐剤の入っていないものを選択

感染に注意:ウイルス性結膜炎

感染に注意:ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎は、その名の通り、ウイルスが原因で目の結膜に炎症が起こる病気です。代表的な原因ウイルスとしてアデノウイルスが挙げられます。アデノウイルスは感染力が非常に強く、プールやタオルの共用、あるいは感染者の手を介して、容易に人から人へ感染します。 また、咳やくしゃみによる飛沫感染することもあります。

ウイルス性結膜炎になると、目が赤くなる、涙が出る、目やにが出る、まぶたが腫れるといった症状が現れます。さらに、耳の前のリンパ節が腫れて痛みを伴うこともあります。症状が強く現れる場合でも、ウイルス性結膜炎に対する特別な治療法はありません。基本的には、安静にして自然に治るのを待ちます。

ウイルス性結膜炎は感染力が強いため、予防が重要です。 こまめな手洗いとうがいを心がけ、目を触る前には必ず手を洗いましょう。また、タオルや洗面用具の共用は避け、感染者の使用したものは消毒することが大切です。プールに入るときは、ゴーグルの着用を検討しましょう。もしも症状が出た場合は、早めに医療機関を受診し、指示に従ってください。

項目 詳細
病気名 ウイルス性結膜炎
原因 ウイルス (特にアデノウイルス)
感染経路 接触感染、飛沫感染
症状 目の充血、涙、目やに、まぶたの腫れ、耳の前のリンパ節の腫れと痛み
治療法 特別な治療法はなく、安静にして自然治癒を待つ
予防策 こまめな手洗い・うがい、目を触る前の手洗い、タオルや洗面用具の共用回避、感染者の使用物の消毒、プールでのゴーグル着用

細菌性の結膜炎とは

細菌性の結膜炎とは

– 細菌性の結膜炎とは

結膜炎は、目の表面を覆う透明な膜である結膜に炎症が起こる病気です。細菌性の結膜炎は、その名の通り、細菌感染によって引き起こされる結膜炎です。

細菌が目に侵入すると、結膜で増殖し、炎症を引き起こします。すると、目やに、充血、かゆみ、異物感、涙目などの症状が現れます。細菌性の結膜炎の特徴は、黄色や緑色の膿のような目やにが多く出ることです。これは、細菌と戦うために白血球が集まり、膿が作られるためです。また、目やにによって朝、まぶたがくっついてしまい、目が開けにくいこともあります。

細菌性の結膜炎は、通常、抗菌薬の点眼薬を使用することで治療します。点眼薬は、医師の指示に従って正しく使用することが重要です。症状が改善しても、自己判断で点眼を中止せず、処方された期間はきちんと点眼を続けましょう。

細菌性の結膜炎は、適切な治療を行えば、通常は1週間程度で治ります。しかし、治療が遅れたり、適切な治療を受けなかったりすると、視力に影響が出るような合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。また、細菌性の結膜炎は、感染力が強いため、家族や周りの人にうつさないように注意が必要です。タオルや洗面器などを共有しない、こまめに手を洗うなど、基本的な衛生対策を徹底しましょう。

項目 説明
原因 細菌感染
症状 目やに、充血、かゆみ、異物感、涙目、まぶたがくっつく
特徴 黄色や緑色の膿のような目やに
治療 抗菌薬の点眼薬
経過 通常1週間程度で治癒。治療が遅れると合併症のリスクあり。
その他 感染力が強いので、周りの人にうつさないように注意が必要。

結膜炎かなと思ったら

結膜炎かなと思ったら

目の表面にある結膜という部分が炎症を起こした状態を結膜炎と呼びます。結膜炎かな?と思ったら、自己判断で市販の目薬を使うのは避け、眼科を受診して正しい診断と治療を受けるようにしましょう。結膜炎の原因は細菌、ウイルス、アレルギーなど様々で、原因によって治療法が異なります。自己判断で間違った治療をしてしまうと、症状が悪化したり、長引いたりする可能性があります。特に、視力が低下したり、強い目の痛み、光を見るとまぶしく感じるなどの症状がある場合は、症状が重い可能性があり、放置すると視力に影響が出る可能性もありますので、すぐに眼科を受診してください。眼科では、症状や検査結果に基づいて原因を特定し、点眼薬や内服薬など、適切な治療を行います。早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、早く治すことができます。

結膜炎とは 原因 治療法 注意点
目の表面の結膜に炎症が起こった状態 細菌、ウイルス、アレルギーなど様々 原因に応じた点眼薬や内服薬など 自己判断で市販の目薬を使わず、眼科を受診
特に、視力低下、強い目の痛み、光過敏などの症状がある場合は、すぐに眼科へ

予防のためにできること

予防のためにできること

目の炎症である結膜炎は、痛みやかゆみ、充血などの不快な症状を引き起こします。結膜炎を予防するために、私たちにできることはいくつかあります。

まず、目を清潔に保つことが重要です。特に、外出後や食事の前など、こまめに手を洗い、清潔な手で目を触れるようにしましょう。目をこするのは、炎症を悪化させる可能性があるので、なるべく避けましょう。

結膜炎の中には、ウイルスや細菌によって感染するものがあります。これらの感染を防ぐためには、タオルや洗面具を家族と共有しないようにしましょう。また、感染者の目や鼻、口に触れた場合は、すぐに石鹸で手を洗いましょう。

アレルギーが原因で起こる結膜炎もあります。花粉やハウスダストなどが原因となる場合が多いので、心当たりのある方は、原因物質となるものを特定し、できるだけ触れないようにすることが大切です。窓を開ける時間を減らしたり、空気清浄機を使用するのも有効です。

これらの予防策を実践することで、結膜炎のリスクを減らすことができます。目の健康を守るためにも、日頃から予防を心がけましょう。

結膜炎の予防策 具体的な方法
目を清潔に保つ こまめな手洗い、清潔な手で目を触れる、目をこすらない
ウイルス・細菌感染の予防 タオルや洗面具の共有を避ける、感染者の目・鼻・口を触ったらすぐに手洗い
アレルギー性結膜炎の予防 原因物質を特定し接触を避ける、窓を開ける時間を減らす、空気清浄機を使用