白目が真っ赤に!球結膜下出血とは?

白目が真っ赤に!球結膜下出血とは?

眼のことを教えて

先生、『球結膜下出血』って、白目が血で真っ赤になるんですよね? なんでそんなことになるんですか?

眼の研究家

そうだね、白目が赤くなるのは、目の表面の血管が破れて出血するからなんだ。では、なぜ血管が破れると思う?

眼のことを教えて

うーん、強い力が加わるとか?

眼の研究家

正解! くしゃみや咳で力んだり、目に物が当たったり、頭や顔を打撲したりすると、血管が破れやすいんだ。ただし、特に思い当たる原因がない場合もあるんだよ。

球結膜下出血とは。

目の白い部分が血で真っ赤になることを「球結膜下出血」といいます。無理に力んだり、ものにぶつかったり、怪我をしたときに起こることが多いのですが、なぜだか分からないときもあります。

目の充血と球結膜下出血

目の充血と球結膜下出血

目が疲れたり、なんとなく赤く感じることは誰にでも経験があるでしょう。しかし、ある日突然、白目が真っ赤に染まっていたら、それは一体何事かと不安になるかもしれません。このような症状が現れた場合、「球結膜下出血」の可能性が考えられます。

球結膜下出血とは、眼球の表面を覆っている透明な膜(結膜)の下で出血が起こり、白目が赤く見える状態を指します。まるで目に血が滲んだように見えるため、ギョッとしてしまうかもしれませんが、多くの場合、痛みや視力への影響はなく、通常1〜2週間ほどで自然に治っていきます。出血の原因はさまざまで、くしゃみや咳などのちょっとした体の変化がきっかけとなることもあれば、高血圧や糖尿病などの基礎疾患が影響していることもあります。また、目をこすったり、強い衝撃が加わったりすることで出血が起こるケースもあります。

ただし、症状が長引く場合や、視力に異常を感じる場合は、眼科医の診察を受けるようにしましょう。自己判断せずに、専門家の適切なアドバイスを受けることが大切です。

症状 原因 経過 対処法
白目が真っ赤に染まる
  • くしゃみや咳
  • 高血圧、糖尿病などの基礎疾患
  • 目をこする
  • 強い衝撃
通常1~2週間で自然に治癒
  • 症状が長引く場合や視力に異常を感じる場合は眼科医の診察

球結膜下出血の原因

球結膜下出血の原因

目の白い部分である球結膜に出血が起こる球結膜下出血。その原因は、日常生活で起こりうる些細な行動から、病気、そして体質まで、実に様々です。

最も多いのは、くしゃみや咳、あるいはトイレでいきむなど、お腹に力を入れる動作によって、血管内の圧力が高まることで起こります。また、重い物を持ち上げるなど、急激な力を込めることでも同様のことが言えます。激しい運動も、血圧を上昇させるため、原因の一つと考えられています。

さらに、目をこすったり、軽い衝撃を加えてしまったりするのも、出血の原因となります。

これらの外的要因だけでなく、高血圧や糖尿病血管の老化などが原因となることもあります。血管がもろくなっていたり、血圧が高くなりやすい状態であったりすると、出血しやすくなってしまうのです。また、血液をサラサラにする薬を服用している場合も、出血のリスクが高まりますので、注意が必要です。

意外な点としては、お酒も原因の一つに挙げられます。アルコールには、血管を広げる働きがあるため、球結膜下の血管も広がり、出血しやすくなるのです。

原因 具体的な例
日常生活での行動 – くしゃみや咳
– トイレでいきむ
– 重い物を持ち上げる
– 激しい運動
– 目をこする
– 目への軽い衝撃
– お酒
病気・体質 – 高血圧
– 糖尿病
– 血管の老化
– 血液をサラサラにする薬の服用

球結膜下出血の症状

球結膜下出血の症状

目の白い部分を白眼と呼びますが、この白眼の部分に内出血が起き、白眼が赤く見えるようになる症状を球結膜下出血と言います。この病気では、ほとんどの場合、痛みや視力の低下、かゆみなどの症状は現れません。しかし、ごくまれに、目の中の出血や他の目の病気が隠れている場合もあるため、注意が必要です。
出血が広範囲に及ぶと、目の黒い部分(角膜)にまで出血が広がることがありますが、多くの場合、視界に影響はありません。また、時間の経過とともに、出血した血液は自然に吸収され、白眼は徐々に元の状態に戻っていきます。
球結膜下出血の特徴として、出血の色が時間の経過とともに変化することが挙げられます。出血直後は鮮やかな赤色をしていますが、時間の経過とともに、黄色、そして茶色へと変化していきます。そして、1~2週間ほどで完全に消失します。ただし、高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある場合は、治癒までに時間がかかる場合があります。

症状 症状の有無 詳細
痛み ほとんどない まれに、目の中の出血や他の目の病気が隠れている場合がある
視力低下 ほとんどない まれに、目の中の出血や他の目の病気が隠れている場合がある
かゆみ ほとんどない まれに、目の中の出血や他の目の病気が隠れている場合がある
出血の色 変化する 鮮やかな赤色→黄色→茶色へと変化し、1~2週間で消失

球結膜下出血の治療法

球結膜下出血の治療法

目の白い部分である結膜の下に出血が起こる病気、球結膜下出血。多くは特に治療の必要がなく、一週間から二週間程度で自然に治っていきます。これは、出血が少量で、自然に吸収されるためです。ただし注意が必要なのは、他の病気によって球結膜下出血が引き起こされている場合です。例えば、高血圧や糖尿病、動脈硬化などの病気があると、血管がもろくなって出血しやすくなっていることがあります。このような場合は、球結膜下出血を治療するのではなく、原因となっている病気を治療する必要があります。また、出血が広範囲に及ぶ場合や、何度も繰り返し球結膜下出血が起こる場合も、自己判断せずに眼科を受診しましょう。眼科では、視力検査や眼圧検査などを行いながら、他の目の病気がないか調べます。そして、状態に応じて点眼薬を処方したり、場合によっては内服薬を使用したりするなど、適切な治療を行います。

症状 原因 治療法 その他
結膜下出血(目の白い部分に出血)
  • 多くの場合、原因不明
  • 高血圧、糖尿病、動脈硬化などの病気
  • 自然治癒する場合が多い(1~2週間程度)
  • 原因となる病気の治療
  • 点眼薬、内服薬
  • 出血が広範囲に及ぶ場合や、何度も繰り返す場合は眼科を受診
  • 眼科では、視力検査や眼圧検査などを行いながら、他の目の病気がないか調べる

球結膜下出血の予防法

球結膜下出血の予防法

目の表面を覆う薄い膜である結膜の下に出血が起こる病気、球結膜下出血。その多くは特に治療の必要もなく自然に治りますが、予防できるものならそれに越したことはありません。日常生活の中で少し意識するだけで、球結膜下出血のリスクを減らすことができるのです。

まず心がけたいのが、目をこすらないこと。かゆみを感じた時など、無意識に目をこすってしまうこともあるかもしれません。しかし、この行為が結膜に負担をかけ、出血を招く可能性があります。かゆみが気になる場合は、こするのではなく、冷たいタオルや保冷剤などで目を冷やす、あるいは人工涙液を点眼するなどの方法で対処しましょう。

また、急激な腹圧の上昇も、球結膜下出血の原因の一つとなります。便秘でいきんだり、重い物を持ち上げたりする際には、お腹に力を入れないように注意が必要です。日頃から腹筋を鍛えたり、食物繊維を多く摂るなどして、スムーズな排便を心がけることも大切です。

さらに、高血圧や糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、その治療をきちんと続けることが重要です。これらの病気は血管を脆くし、出血しやすくなるため、球結膜下出血のリスクを高めます。

そして、健康的な生活習慣を維持することも予防に繋がります。バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を行い、十分な睡眠をとることで、体の内側から健康な状態を保ちましょう。

これらの点に注意し、球結膜下出血を予防しましょう。

原因 予防策
目をこする かゆみを感じた時は、こすらずに

  • 冷たいタオルや保冷剤で目を冷やす
  • 人工涙液を点眼する
急激な腹圧の上昇(便秘、重い物を持ち上げるなど)
  • お腹に力を入れないようにする
  • 日頃から腹筋を鍛え、食物繊維を多く摂り、スムーズな排便を心がける
高血圧や糖尿病などの基礎疾患 治療をきちんと続ける
不健康な生活習慣
  • バランスの取れた食事を心がける
  • 適度な運動を行う
  • 十分な睡眠をとる