感染症

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プール熱の予防と対策

- 咽頭結膜熱とは咽頭結膜熱は、アデノウイルスというウイルスに感染することで発症する病気です。その名前の通り、喉の奥にある咽頭と、目の表面を覆う結膜に炎症が起こるのが特徴です。主な症状として、喉の痛みや発熱が現れます。喉の痛みは、食事や飲み物を飲み込む際に強く感じることがあります。また、38度以上の高い熱が出ることも少なくありません。さらに、目の症状として、白目が充血したり、涙が止まらなくなったり、まぶたが腫れてしまうこともあります。これらの症状に加えて、咳や鼻水などの風邪によく似た症状が出ることもあります。咽頭結膜熱は、夏場に流行しやすい病気として知られています。これは、アデノウイルスが、プールの水など、水の中で長時間生きることができるためです。プールで感染するケースが多いため、「プール熱」と呼ばれることもあります。感染経路としては、ウイルスに汚染された水に触れたり、咳やくしゃみによって飛沫が体内に入ったりすることで感染します。 また、タオルや食器の共用によっても感染することがあります。咽頭結膜熱は、特効薬がないため、症状を和らげるための治療が中心となります。十分な休養と水分補給を心がけ、医師の指示に従って適切な処置を受けましょう。
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眼にも影響する?知っておきたいヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスは、私たちにとって非常に身近な存在です。多くの人が感染しているありふれたウイルスであり、例えば、唇やその周りに水ぶくれができる口唇ヘルペスは、誰しもが一度は見たことのある一般的な症状と言えるでしょう。 しかし、このありふれたヘルペスウイルスは、実は私たちの眼の健康にとっても大きな脅威になり得ます。ヘルペスウイルスが目に感染すると、角膜ヘルペスや流行性角結膜炎といった、視力に影響を及ぼす可能性のある病気を引き起こすことがあるのです。 角膜ヘルペスは、角膜に小さな水ぶくれや炎症を引き起こす病気で、放置すると視力低下や角膜の混濁につながる可能性があります。また、流行性角結膜炎は、結膜と呼ばれる目の白い部分に炎症を引き起こし、充血や涙目、目やになどの症状が現れます。どちらも、強い感染力を持ち、周囲の人々に感染を広げてしまう可能性があります。 このように、ヘルペスウイルスは、決して軽視できない身近な感染症と言えるでしょう。
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プールで流行する?「流行性角結膜炎」とは

まぶしい太陽が降り注ぐ季節、プールや海での楽しい時間は、多くの人にとって待ち遠しいものです。しかし、それと同時に注意が必要となるのが、目の病気です。特に、夏場に流行する目の病気の一つに「流行性角結膜炎」があります。これは、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる、感染力が非常に強い目の病気です。 この病気にかかると、白目の部分が充血したり、目やにが出たり、涙が止まらなくなったりといった症状が現れます。また、まぶたが腫れてしまったり、目に強い痛みを感じたり、光がまぶしく感じたりすることもあります。さらに、症状が重症化すると、視力が低下してしまうケースも少なくありません。 流行性角結膜炎は、感染した人の涙や目やにに接触することによって感染します。プールの水やタオル、洗面用具などを介して、人から人へと感染が広がっていくケースが多く見られます。潜伏期間は5日から1週間程度とされており、感染してから発症するまでに時間がかかるのも特徴です。そのため、知らないうちに感染を広げてしまっている可能性もあり、注意が必要です。
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身近に潜む危険なウイルス、ヘルペス

- ヘルペスウイルスとは? ヘルペスウイルスは、非常にありふれたウイルスの仲間で、多くの人が知らないうちに感染していることがあります。一度体の中に入ると、神経節に潜伏して、生涯にわたって体内に留まり続けます。普段は症状が出ないため、感染に気づかない場合も多いです。 しかし、体調を崩したり、強いストレスを感じたりすると、潜んでいたウイルスが再び活動を始めます。そして、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれを伴う発疹を引き起こします。これがヘルペスの症状です。 ヘルペスウイルスは、感染する部位によっていくつかの種類に分けられます。口唇ヘルペスは、唇やその周りに水ぶくれができる一般的なタイプです。性器ヘルペスは、性器やその周辺に症状が現れます。 ヘルペスウイルスの感染経路は、接触感染です。つまり、感染している人の唾液や体液に触れることで感染します。一度感染すると、ウイルスは体内から完全に排除することはできません。しかし、症状が出ないようにコントロールすることは可能です。 規則正しい生活やバランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけ、免疫力を高めることが大切です。
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眼にも影響する?知っておきたいヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスという言葉を聞いて、すぐにそれがどんな病気か説明できる人は、それほど多くないかもしれません。しかし実際には、ヘルペスウイルスは非常に身近に存在するありふれたウイルスです。そして、多くの人が、自分が感染していることに気づかないまま生活しています。 ヘルペスウイルスの大きな特徴は、一度感染すると、体内から完全に排除することができず、神経節に潜伏し続けることです。そして、普段は特に症状が出ないものの、体調不良や過労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、再びウイルスが活性化し、口唇ヘルペスや帯状疱疹などの症状を引き起こすことがあります。 ヘルペスウイルスは、感染経路や症状によって、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、水痘・帯状疱疹ウイルスなど、いくつかの種類に分けられます。例えば、口唇ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされ、唇やその周辺に水ぶくれができる病気です。また、帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされ、体の片側にピリピリとした痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが現れます。 ヘルペスウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し続けるため、完治が難しい病気です。しかし、症状が出た場合には、適切な治療を受けることで、症状を早く抑え、再発を予防することができます。日頃から、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、免疫力を高めておくことが大切です。
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プール熱にご用心!

- プール熱とは?プール熱は、医学的には「咽頭結膜熱」と呼ばれる、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。その名の通り、プールで多くの人に感染が広がることがあるため、プール熱という呼び名で広く知られています。主な症状としては、突然の高熱、喉の痛み、目の充血やかゆみなどがあります。 また、頭痛や腹痛、だるさを感じることもあります。これらの症状が数日間続くことが一般的ですが、多くの場合は1週間程度で回復します。プール熱は、主に子どもたちの間で流行しやすく、保育園や幼稚園、小学校などで集団感染することがあります。しかし、大人でも感染することがありますので注意が必要です。アデノウイルスは感染力が非常に強く、プールの水だけでなく、タオルや接触感染などによっても感染が広がります。感染を防ぐためには、プールに入る前後のシャワーを徹底すること、タオルの共用を避けること、こまめな手洗いうがいを心がけることなどが重要です。もし、お子様やご自身がプール熱の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。自己判断で市販薬を使用したり、症状が軽くても無理に登園・登校させたりすることは避けましょう。
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かつて恐れられた感染症:トラコーマ

- トラコーマとはトラコーマは、クラミジア・トラコマチスというとても小さな生き物によって起こる目の病気です。この病気になると、まぶたの裏側にある結膜という部分が炎症を起こして赤く腫れます。結膜は、白目の表面とまぶたの裏側を覆っている薄い膜で、眼球を保護する役割を担っています。トラコーマの怖いところは、一度かかると繰り返し炎症を起こす可能性があることです。炎症が治ってもまたすぐに炎症を起こし、そのたびに結膜に傷が残っていきます。そして、その傷が治る過程で、まぶたの裏側に瘢痕と呼ばれる硬い組織ができてしまうのです。瘢痕ができると、まぶたが内側に向かって縮んでいき、まつげが眼球に当たるようになります。まつげは本来、眼球にゴミや埃が入るのを防ぐ役割がありますが、トラコーマによって内側に向いてしまったまつげは、眼球を傷つけ、視力に深刻な影響を与える可能性があります。トラコーマは放置すると失明に至ることもある病気ですが、早期に発見し、適切な治療を行えば、視力障害の進行を抑えることができます。
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夏の赤い目にご用心!アポロ病とは?

- アポロ病とはアポロ病は、白目が充血し、強い目の痛みや涙が出るといった症状が現れる感染症で、急性出血性結膜炎とも呼ばれます。その名の通り、1969年にアポロ11号が月面着陸を果たし、地球へ帰還した頃に流行したことが、名前の由来となっています。当時、世界中がアポロ計画の偉業に沸き立つ一方で、この目の病気が突如として流行しました。そのインパクトの強さから、人々の記憶に強く結びつき、「アポロ病」という名前が定着したのです。アポロ病は、ウイルスによって引き起こされます。感染力が非常に強く、感染者の涙や目やにに接触することで、容易に感染が広がります。主な症状としては、白目の充血、目の痛み、涙が出る、目やにが出る、まぶたが腫れる、光をまぶしく感じるなどがあります。症状の程度は個人差がありますが、多くの場合、数日から1週間程度で治まります。ただし、まれに角膜に炎症を起こし、視力に影響が出ることがあるので、注意が必要です。アポロ病は、感染力が非常に強いため、予防が特に重要となります。感染を広げないためには、こまめな手洗いを心掛ける、タオルや洗面具の共用を避ける、感染者の涙や目やにに触れないようにするなどの対策が有効です。もしもアポロ病の症状が出た場合は、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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口内炎と間違えやすい?アフタについて解説

- アフタとは?口の中に、まるで小さな火傷のように白く囲まれた赤い斑点を見つけたことはありませんか?それが「アフタ」と呼ばれる口内炎の一種です。アフタは、唇の裏側や頬の内側、舌、歯茎など、口の中の粘膜にできる円形や楕円形の浅い潰瘍です。多くは直径数ミリ程度の小さなものですが、まれに1センチを超える大きなものもできることがあります。アフタの特徴は、中央部分が白や黄色っぽい膜で覆われ、周囲が赤く炎症を起こしている点です。見た目は少し痛々しいかもしれませんが、多くの場合、アフタ自体は深刻な病気ではありません。実際、アフタは非常にありふれた症状で、多くの人が経験します。しかし、アフタは再発しやすく、一度できると繰り返し同じ場所に現れることがあります。また、食事や会話の際に強い痛みを伴うことがあり、生活の質を大きく低下させてしまうこともあります。さらに、アフタがなかなか治らなかったり、頻繁に再発したりする場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。そのため、アフタの症状が重い場合や長引く場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。
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アデノウイルス感染症: 目の病気との関係

- アデノウイルスが引き起こす目の病気アデノウイルスは、私たち人間を含む動物に感染するありふれたウイルスです。鼻や喉、腸などに感染し、風邪や発熱、咳、鼻水、喉の痛みといった症状を引き起こします。また、お腹に感染すると、腹痛や下痢、嘔吐などを伴うこともあります。このアデノウイルスは、目にも感染症を引き起こすことがあり、代表的なものに「流行性角結膜炎」と「咽頭結膜熱」があります。-流行性角結膜炎-は、目が充血したり、涙目になったり、目やにが出たりします。まぶたの裏側に小さなブツブツができることもあり、強い痛みや異物感を伴うこともあります。-咽頭結膜熱-は、その名の通り、喉の痛みや発熱といった症状に加えて、目が充血したり、涙目になったりします。どちらも感染力が強く、接触感染や飛沫感染によって広がります。そのため、予防としてこまめな手洗いとうがいを心がけ、感染者の目やにや唾液などがついたタオルなどを共用しないようにすることが大切です。また、症状が出ている場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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つらいプール熱を予防しよう!

- プール熱とは? プール熱は、医学用語では咽頭結膜熱と呼ばれ、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。 その名の通り、喉の痛み、高熱、目の充血といった症状が特徴です。 特に喉は真っ赤に腫れ上がり、強い痛みを伴うため、食事や水分を摂るのも困難になることがあります。 発熱は突然始まり、39度以上の高熱が数日間続くことも珍しくありません。 また、白目部分が充血し、目やにや涙が出る結膜炎の症状も併発します。 プール熱は、主に夏場に流行します。 これは、アデノウイルスがプールの水の中でも感染力を持つためです。 プールで感染するだけでなく、タオルや洗面器の共用、咳やくしゃみによる飛沫感染など、日常生活の中で容易に感染が広がります。 特に乳幼児や抵抗力の弱い人は重症化しやすく、脱水症状や熱痙攣などを起こす危険性もあります。 そのため、こまめな手洗いとうがい、プール後のシャワーなどを徹底し、感染予防に努めることが重要です。
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アデノウイルス感染症:その症状と予防

- アデノウイルスとは?アデノウイルスは、私たちの身の回りで頻繁に見られるありふれたウイルスです。風邪やインフルエンザと同じように、人から人へとうつりやすく、多くの人が集まって生活する場所、例えば保育園、幼稚園、学校などで流行しやすいため注意が必要です。アデノウイルスは、咳やくしゃみなどの飛沫感染、感染者の目や鼻の分泌物との接触、またはウイルスが付着したタオルや食器などを介して感染します。感染すると、発熱、喉の痛み、咳、鼻水などの風邪に似た症状が現れます。また、結膜炎(はやり目)を引き起こすことも多く、目が赤くなる、かゆくなる、涙が出る、まぶたが腫れるなどの症状が見られます。さらに、胃腸炎や膀胱炎などを引き起こす場合もあります。ほとんどの場合、アデノウイルス感染症は自然に治りますが、症状が重い場合や長引く場合は、医療機関を受診しましょう。特に、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は重症化するリスクが高いため、注意が必要です。アデノウイルス感染症の予防には、こまめな手洗いうがいが有効です。また、咳やくしゃみをする際には、口と鼻をティッシュなどで覆う、咳エチケットを心がけましょう。人混みを避けることも、感染リスクを減らすために有効です。
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眼科医解説!はやり目の正体とは?

- 流行性角結膜炎とは?流行性角結膜炎は、一般的に「はやり目」として広く知られている、人から人へとうつりやすい目の病気です。その名の通り、白目の表面を覆う薄い膜である結膜だけでなく、黒目である角膜にも炎症を引き起こすことが特徴です。この病気は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされ、感染した人の涙や目やにとの接触を介して感染が広がります。具体的には、感染者の涙や目やにが付着したタオルやドアノブ、おもちゃなどを介して、あるいはプールでの水泳などを通じて感染することがあります。流行性角結膜炎の主な症状としては、目の充血、かゆみ、異物感、涙が出る、まぶたの腫れ、目やになどが挙げられます。これらの症状は、通常、感染してから数日後に現れ、数日から2週間ほど続くことがあります。流行性角結膜炎は非常に感染力が強いため、感染拡大を防ぐためには、こまめな手洗いやうがい、タオルの共用を避ける、感染者の目やにに触れないなど、日頃から衛生面に気を配ることが重要です。また、症状が出た場合は、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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アデノウイルス感染症にご注意を!

- アデノウイルスとは?アデノウイルスは、私たちの身の回りで頻繁に見られるありふれたウイルスです。その種類は豊富で、現在確認されているだけでも50種類以上が存在します。これらのウイルスは、風邪によく似た症状を引き起こす原因となることが多く、特に乳幼児の間で流行しやすい傾向にあります。アデノウイルスは、目、喉、腸、肺など、体のさまざまな部位に感染症を引き起こす可能性があります。代表的な症状としては、発熱、咳、鼻水、喉の痛みなど、一般的な風邪と非常によく似た症状が現れます。また、ウイルスによっては、結膜炎(一般的に「はやり目」と呼ばれる病気)や胃腸炎といった、特定の部位に症状が現れるものもあります。アデノウイルスは、感染力が非常に強く、人から人へとうつりやすい特徴を持っています。感染経路もさまざまで、接触感染、飛沫感染、糞口感染など、さまざまな経路で感染が広がります。例えば、感染者の咳やくしゃみなどによって空気中に飛散したウイルスを吸い込むことで感染したり、ウイルスが付着した手で目や鼻、口などを触ることで感染したりします。また、プールなど、水が共通して使われる場所で感染が広がるケースもあります。