目の病気

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見えない不安と向き合う:緑内障の世界

- 緑内障とは?緑内障は、眼球の奥にある視神経が障害されることで、視野(見える範囲)が狭くなったり、欠けたりする病気です。視神経は、カメラに例えると、レンズを通って入ってきた光を脳に伝達するフィルムのような役割を担っています。この視神経が、眼圧などの影響を受けて傷つくと、脳に情報が正しく伝わらなくなり、視覚に影響が出てしまいます。緑内障の怖いところは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。そのため、気づかないうちに病気が進行し、視野が狭くなってしまうケースが多く見られます。視野が狭くなるということは、例えるなら、周りの景色がだんだん暗くなっていくようなものです。最初は、ほんの少し暗く感じる程度かもしれませんが、進行するにつれて、視野の中心がぼやけたり、物が歪んで見えたりすることもあります。さらに悪化すると、日常生活に支障をきたすようになり、最悪の場合、失明に至る可能性もあります。緑内障は早期発見・早期治療が非常に重要です。そのため、定期的な眼科検診を受けるように心がけましょう。
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感染力に注意!流行性角結膜炎

- 流行性角結膜炎とは流行性角結膜炎は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる、人から人へとうつりやすい目の病気です。一般的には「はやり目」として広く知られており、毎年多くの人が感染しています。この病気は、感染した人の涙や目やにに含まれるウイルスが、別の人の目に直接、あるいは間接的に接触することによって感染します。 例えば、感染した人が触れたタオルやドアノブ、電車のつり革などを介してウイルスが手に付着し、その手で自分の目を触ってしまうことで感染することがあります。また、プールで感染するケースも見られます。症状としては、目のかゆみや痛み、充血、まぶしさ、涙が出る、目やにが出るなどがあります。症状が重い場合には、視力が低下することもあります。さらに、耳の前やあごの下のリンパ節が腫れることもあります。流行性角結膜炎は、その強い感染力から、学校や職場、家庭内などで集団感染を引き起こす可能性があります。感染を防ぐためには、こまめな手洗いとうがいの励行が非常に重要です。特に、外出後や食事前、トイレの後などは必ず手を洗いましょう。また、タオルの共用は避け、目やにや涙で汚れた場合はすぐに新しいものに交換することが大切です。症状が出た場合は、早めに眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
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見逃さないで!症候性眼精疲労のサイン

目の疲れを感じると、多くの人は「眼精疲労かな?」と思うかもしれません。眼精疲労は、大きく分けて二つの種類に分けられます。一つ目は「機能性眼精疲労」と呼ばれるもので、これは長時間のパソコン作業やスマートフォン操作、読書など、目を酷使することによって引き起こされます。現代人にとって非常に身近なものであり、多くの人が経験する眼精疲労はこのタイプに当てはまります。 一方、もう一つの「症候性眼精疲労」は、目の病気によって引き起こされる点が特徴です。例えば、近視や遠視、乱視などの屈折異常や、ドライアイ、緑内障といった病気が原因で目が疲れやすくなります。このタイプの眼精疲労は、放置すると視力低下や眼病の悪化につながる可能性もあるため注意が必要です。 どちらの眼精疲労も、目の痛みや充血、かすみ、頭痛、肩こりなどの症状が現れます。そのため、自己判断で原因を特定することは難しく、自己流のケアで改善しない場合は、眼科を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。
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視界の歪みに潜む影、黄斑前膜

- 黄斑前膜とは私たちの目は、カメラのレンズのように光を集めて画像を結ぶ役割を担っています。その中でも、網膜はカメラのフィルムに相当する重要な部分で、光を感知して脳に信号を送ることで、私たちものを見ることができます。網膜の中心には、黄斑と呼ばれる特に重要な領域があります。黄斑は、ものの細かい部分や色を識別する役割を担っており、私たちの視力に大きく貢献しています。しかし、加齢や目の炎症などの影響によって、この黄斑部の表面に薄い膜のような組織が形成されてしまうことがあります。これが黄斑前膜と呼ばれる病気です。黄斑前膜は、まるで黄斑部に薄いカーテンがかかったような状態を引き起こし、視界に様々な影響を及ぼします。具体的には、ものが歪んで見えたり、視力が低下したりするなどの症状が現れます。また、物が二重に見えたり、色が薄く感じられることもあります。黄斑前膜は、放置すると症状が悪化し、視力に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、少しでも気になる症状が現れた場合は、早めに眼科を受診することが大切です。
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春季カタル:子供を悩ます目の病気

春の暖かさにつれて、花々が咲き乱れる季節。多くの人が心躍らせる一方で、毎年、目の症状に悩まされる人もいるのではないでしょうか?目のかゆみ、しょぼしょぼする感じ、異物感...。もしかしたら、それは「春季カタル」のサインかもしれません。 春季カタルは、その名の通り、春先に特に症状が現れやすい病気です。花粉症と同様に、アレルギー反応が原因で起こると考えられていますが、花粉症とは少し違います。花粉症は鼻の症状が中心なのに対し、春季カタルは目の症状が強く出ます。主な症状としては、かゆみや異物感、涙が出る、まぶたが腫れるなどがあります。 この病気は、特に免疫システムが発展途上の子供に多く見られます。しかし、大人になってから発症するケースも少なくありません。原因はまだはっきりとは解明されていませんが、ハウスダストやダニなど、花粉以外の allergens も関与している可能性も示唆されています。 つらい症状を和らげるためには、早期の診断と適切な治療が重要です。自己判断せずに、まずは眼科を受診し、医師の診断を仰ぎましょう。
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視界の中心が欠ける?黄斑円孔とは

- 黄斑円孔ってどんな病気?ものを見るために重要な役割を担う網膜の中心部「黄斑部」に、小さな穴が開いてしまう病気を黄斑円孔といいます。例えるなら、カメラで写真を撮るときに重要な役割を果たすフィルムに相当するのが網膜で、その中心にある黄斑部に穴が開いてしまう病気です。網膜は、眼球の内側を覆う薄い膜で、光を感知して脳に視覚情報を伝える役割を担っています。特に中心部に位置する黄斑部は、視力の中でも特に重要な「物の形や色、細かい文字などを見る」ために必要な部分です。そのため、黄斑部に異常が生じると、視力が低下したり、物が歪んで見えたり、視野の中心が暗く見えにくくなったりします。黄斑円孔は、加齢に伴い発症しやすくなる病気の一つです。また、近視の方や、過去に目に炎症や怪我などを経験したことがある方にも発症する可能性があります。黄斑円孔は、早期に発見し適切な治療を行うことで、視力低下の進行を抑えたり、視機能を回復させたりできる可能性があります。そのため、物が歪んで見える、視界の中心が暗く感じるなどの症状が現れた場合は、早めに眼科を受診することが大切です。
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縮瞳剤:眼圧を下げる薬

- 縮瞳剤とは? 縮瞳剤は、目の黒目の真ん中にある瞳孔を小さくする効果を持つ点眼薬です。瞳孔はカメラのレンズのように、眼球に入る光の量を調整する役割をしています。縮瞳剤を使うことで瞳孔が小さくなるため、眼球内に取り込まれる光の量が減り、まぶしさを感じにくくなります。 縮瞳剤は、眼圧を下げる効果も期待できます。眼圧とは、眼球内の圧力のことです。眼球は、常に一定の圧力がかかっていることで形を保っています。しかし、眼圧が高すぎると、視神経が圧迫されてしまい、視力に影響を及ぼす可能性があります。緑内障は、この視神経が障害されることで視野が狭くなったり、視力が低下したりする病気です。 縮瞳剤は、緑内障の治療にも用いられます。縮瞳剤を使用することで、瞳孔が小さくなり、眼球内の房水と呼ばれる液体の排出が促進されます。すると、眼圧が下がり、緑内障の進行を抑制する効果が期待できます。ただし、縮瞳剤は一時的に視界がぼやけたり、暗くなったりする副作用が現れる場合があります。また、点眼時にしみにくいタイプの縮瞳剤もあります。医師の指示に従って、適切に使用することが大切です。
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まぶたにできる黄色いしこり?黄色板症について解説

皆さんは、朝起きて鏡を見たとき、まぶたに黄色っぽいしこりを見つけたことはありませんか? まぶたにできる黄色っぽいしこりのことを「黄色板症」といい、見た目に気になる方も多いかもしれません。今回は、この黄色板症について詳しく解説していきます。 黄色板症は、皮膚の下にコレステロールが蓄積することで発生します。主に、まぶたの上や下に現れやすく、黄色っぽく、少し隆起した、やわらかいしこりが特徴です。通常、痛みやかゆみなどの症状はありませんが、まれに大きくなってしまうこともあります。 黄色板症は、基本的に治療の必要はありません。しかし、見た目が気になる場合は、手術で取り除くことも可能です。手術は、局所麻酔で行われ、比較的簡単な処置で済みます。 ただし、自己判断で潰したり、刺激したりすることは避けましょう。皮膚に傷がつき、細菌感染を起こす可能性があります。気になる症状がある場合は、眼科を受診し、医師の診断を受けるようにしてください。
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涙道狭窄:涙があふれる病気

- 涙道狭窄とは涙は、目の表面を潤したり、ゴミや細菌を洗い流したりする大切な役割を担っています。この涙は、通常、目頭にある涙点という小さな穴から涙道を通って鼻へと流れていきます。しかし、何らかの原因でこの涙の通り道である涙道が狭くなってしまうことがあります。これが涙道狭窄です。涙道狭窄が起こると、涙がスムーズに鼻へ流れなくなり、目に溜まってしまうため、さまざまな症状が現れます。代表的な症状としては、涙目や目やになどが挙げられます。涙が溜まりやすいことから、細菌が繁殖しやすく、結膜炎などの目の炎症を引き起こす可能性も高くなります。また、重症化すると、涙嚢(るいのう)と呼ばれる涙を貯めておく袋に炎症が起こり、涙嚢炎を引き起こすこともあります。涙嚢炎になると、目頭が腫れたり、痛みが出たり、場合によっては膿が溜まることもあります。涙道狭窄の原因はさまざまですが、生まれつき涙道が狭い先天性のものと、後天的に狭窄が起こる後天性のものがあります。先天性の涙道狭窄は、主に赤ちゃんに見られ、多くは成長とともに自然に治っていきます。一方、後天性の涙道狭窄は、加齢による変化や、炎症、外傷、腫瘍などが原因で起こることがあります。涙道狭窄の治療法は、症状や原因、年齢などによって異なります。軽症の場合は、点眼薬やマッサージなどで様子を見ることもありますが、狭窄がひどい場合や、症状が改善しない場合は、手術が必要となることもあります。
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子供の視力発達と弱視

- 弱視とは弱視とは、目に病気や異常がないにもかかわらず、視力が十分に発達しない状態を指します。 人間の目は、カメラのレンズのように光を集め、網膜というスクリーンに像を結びます。そして、その情報は視神経というケーブルを通って脳に伝えられます。 カメラで例えると、目はレンズ、視神経はケーブル、脳は画像処理ソフトのようなものです。 生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、この画像処理の仕方をまだ十分に学習していません。しかし、成長するにつれて、目から入ってくる膨大な量の視覚情報を処理することを通して、脳は「見えている」状態を学習していきます。 ところが、乳幼児期に視覚情報が正しく脳に伝わらないと、脳は画像処理の仕方をうまく学習できません。その結果、視力が発達せず、弱視になってしまうのです。 弱視の原因はさまざまですが、代表的なものとして、斜視、不同視、先天性白内障、眼瞼下垂などが挙げられます。これらの原因によって、網膜に鮮明な画像が映らなかったり、左右の目の視力に差があったりすると、脳は視覚情報を正しく処理することができず、弱視を引き起こしてしまうのです。
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円錐角膜とは?

- 円錐角膜の概要円錐角膜は、眼球の前面にある透明な層である角膜が、徐々に薄くなり、円錐のように突出してしまう病気です。 角膜は、カメラのレンズのように、外界からの光を集めて網膜に焦点を合わせ、鮮明な視界を得るために重要な役割を担っています。健康な角膜は、滑らかで丸みを帯びたドーム状の形をしています。しかし、円錐角膜を発症すると、この角膜が徐々に薄く、弱くなっていきます。そして、眼球内部からの圧力に耐えきれなくなり、徐々に円錐形に突出してしまうのです。この角膜の形の変化によって、光が正しく網膜に届かなくなり、視力が低下したり、ものが歪んで見えたり、 かすみ目、光がまぶしく見える、などの症状が現れます。 進行すると、視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたすこともあります。円錐角膜は、比較的まれな病気で、10代から20代の若い世代に発症することが多いとされています。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患を持っている方は、発症リスクが高まると言われています。円錐角膜は、早期発見・早期治療が重要です。そのため、少しでも気になる症状があれば、早めに眼科を受診しましょう。
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隠れ斜視?眼精疲労と斜位の深~い関係

日頃から、私たちは二つの目で物を見ていますが、片方の目を手で遮ると、隠れていた方の目の位置が本来あるべき場所からずれてしまうことがあります。このような状態を「斜位」と呼びます。隠していた手を離すと、ずれていた目は再び正常な位置に戻り、まっすぐ正面を見ることができるのが特徴です。 斜位と似たような状態に「斜視」がありますが、これは常に片方の目がずれている状態を指し、斜位とは異なります。ただし、斜位は斜視になりかけの状態、あるいは軽い斜視と捉えることもできます。 軽度の斜位は、多くの人が経験するありふれた状態であり、特に症状が出ない場合も多いです。しかし、程度が強くなると、目が疲れやすくなったり、物が二重に見えたり、肩こりや頭痛などの症状を引き起こすことがあります。このような場合は、眼科医の診察を受けることが推奨されます。
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見えない不安と向き合う:緑内障の世界

- 緑内障とは緑内障は、眼球の奥にある視神経に障害が生じることで、視野に異常が現れる病気です。視神経は、カメラに例えると、レンズを通って入ってきた光を脳に伝えるフィルムのような役割を担っています。この視神経が傷ついてしまうと、脳に情報が正しく伝わらなくなり、ものが見えにくくなってしまうのです。緑内障の主な原因は、眼圧と呼ばれる眼の中の圧力(眼球内圧)の上昇です。眼球内圧は、眼球内を満たす液体である房水が、一定の圧力を保って循環することで維持されています。しかし、何らかの原因で房水の産生と排出のバランスが崩れ、眼圧が上昇してしまうことがあります。この眼圧の上昇が、視神経を圧迫し、損傷を与えることで、視野に影響を及ぼすと考えられています。緑内障は、初期段階では自覚症状が現れにくいという特徴があります。そのため、気づかないうちに病が進行し、視野が狭くなってしまうケースも少なくありません。視野が狭くなる以外にも、物が歪んで見えたり、視界の中央部が見えにくくなったりする症状が現れることもあります。緑内障は、早期発見・早期治療が非常に重要です。早期に発見し、適切な治療を受けることで、視野障害の進行を遅らせたり、防いだりすることが可能になります。そのため、定期的な眼科検診を受けるように心がけましょう。
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放置すると失明の危機も?網膜裂孔について解説

- 網膜裂孔とは眼球の内部は、ものを見るために重要な役割を持つ網膜という薄い膜で覆われています。この網膜に穴が開いてしまう病気を網膜裂孔と呼びます。例えるならば、眼球はカメラ、網膜はカメラにセットされたフィルムのようなものです。フィルムに穴が開いてしまうと、その部分に光が当たらず、画像の一部が欠けてしまいます。同様に、網膜に穴が開くと、その部分で光を正常に感じることができなくなり、視界の一部が欠けて見えたり、黒い影のようなものが見えることがあります。網膜裂孔は、加齢や強い近視、外傷などが原因で起こることがあります。また、網膜剥離の前兆として現れることも少なくありません。網膜剥離は失明に繋がる可能性もある病気のため、網膜裂孔を発見した場合は、早期に眼科を受診し適切な治療を受けることが重要です。
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流行性角結膜炎とは?

私たちの目は、外界の情報を取り入れるための大切な感覚器官ですが、同時に、ウイルスなどの病原体に対して脆弱な部分でもあります。様々な目の病気の中でも、ウイルスが原因となるものには注意が必要です。 今回は、その中でも特に感染力が強く、注意が必要な目の病気である「流行性角結膜炎」について詳しく解説していきます。この病気は、その名の通り、人から人へとうつりやすく、一度流行すると、学校や職場などで多くの人が感染してしまう可能性があります。また、症状が強く、視力にも影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識と予防対策が重要です。 この病気の原因となるウイルスや、感染経路、具体的な症状、治療法などについて、分かりやすく解説していきますので、ご自身やご家族の健康を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
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失明の恐れも?網膜剥離とは

私たちの目は、カメラにたとえると、レンズの役割をする水晶体とフィルムの役割をする網膜でできています。 網膜は、光を感じ取るために重要な組織であり、10層構造をしています。 網膜剥離とは、この10層構造のうち、最も外側にある色素上皮層と神経網膜という部分が剥がれてしまう病気です。 例えるなら、壁紙が剥がれ落ちてしまうような状態です。 網膜は、剥がれてしまうと、その部分で光を正常に感じ取ることができなくなります。 そのため、視野が欠けたり、視力が低下したりするなどの症状が現れます。 網膜剥離の原因は、加齢、強い近視、糖尿病などが挙げられます。 また、目をぶつけるなどの外傷がきっかけで発症することもあります。 網膜剥離は、放置すると失明する可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。 視野の異常や視力低下を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。
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視界を守るために!知っておきたい緑内障のこと

- 緑内障とは? 緑内障は、ものを見るために重要な役割を担う視神経に障害が起こり、視野に異常が現れる病気です。 視神経は、カメラで例えると、フィルムに情報を送る役割をしており、光の情報が目から脳にきちんと伝わることで、私たちはものを見ることができています。しかし、緑内障を発症すると、この視神経に障害が起こってしまい、様々な影響が現れます。 緑内障の主な症状としては、視野が狭くなったり、一部分が見えにくくなったりすることが挙げられます。 また、症状が進行すると、中心部分が見えづらくなる、視界に黒い影が見える、光をまぶしく感じるといった症状が現れる場合もあります。 緑内障は初期段階では自覚症状が現れにくい病気としても知られており、気づかないうちに症状が進行してしまうケースも少なくありません。 そのため、早期発見・早期治療が非常に重要となります。
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つらい季節性の目のトラブル、流行目とは?

過ごしやすい春や秋になると、目がなんとなくごろごろしたり、涙が止まらなくなったりするといった経験はありませんか? もしかしたら、それは「流行り目」かもしれません。 流行り目は、その名の通り、人から人へとうつりやすい目の病気です。 学校や職場など、人が集まる場所では特に注意が必要です。 流行り目は、原因となるウイルスや細菌によって、いくつかの種類に分けられますが、いずれも、目が充血したり、目やにが出たり、涙が流れたりといった症状がみられます。 また、まぶたが腫れたり、光がまぶしく感じたりすることもあります。 症状が重い場合は、視力が低下することもありますので、早めに眼科を受診することが大切です。 流行り目は、感染力が強いため、予防が重要となります。 こまめな手洗いうがいを心がけ、タオルの共用は避けましょう。 また、感染している人の目やにや涙などが、自分の目や口、鼻に触れないように注意することも大切です。
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ぶどう膜炎:眼の中の炎症

- ぶどう膜炎とは眼球は、カメラに例えると、レンズ、絞り、フィルムなどの構造で光を認識し、脳に映像として伝えています。ぶどう膜は、このカメラでいうと、レンズの調整やフィルムへの栄養供給を行う、カメラにとって重要な役割を担う部分です。ぶどう膜炎は、そのぶどう膜に炎症が起きる病気です。ぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの部分から成り立っています。虹彩は、カメラの絞りのような役割を果たし、瞳孔の大きさを調整することで、眼球に入る光の量を調節しています。毛様体は、レンズの厚さを調節する役割を担っており、ピントを合わせるために必要不可欠です。脈絡膜は、フィルムに栄養を供給する役割を担っており、光を認識するために重要な網膜に栄養を送る役割をしています。ぶどう膜炎は、これらの部位のいずれか、または複数に炎症が起きることで、様々な症状を引き起こします。炎症が起きると、視界がぼやけたり、かすんだりすることがあります。また、眼の痛みや充血、まぶしさを感じることもあります。さらに、光を見ると眩しく感じたり、黒い点が視界に飛んで見えることもあります。症状が重い場合は、視力が著しく低下したり、失明に至る可能性もあるため、早期の発見と治療が非常に重要です。
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目の白い部分にできる白い影、翼状片とは

- 翼状片とはどんな病気?翼状片は、眼の表面を覆う透明な膜である結膜の一部が、変化して角膜に侵入してくる病気です。結膜は、眼球の白い部分を覆っている膜で、角膜は、眼球の前面にある透明な膜です。この二つの膜の境目あたりから、組織が三角形状に伸びてくることから「翼状片」と呼ばれています。翼状片は、通常、鼻側にできますが、まれに耳側にできることもあります。初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。しかし、次第に大きくなるにつれて、様々な症状が現れてきます。例えば、視界がかすんだり、目が充血したり、異物感を感じたりすることがあります。また、翼状片が大きくなると、角膜を圧迫し、形を歪ませてしまうことがあります。その結果、ものが二重に見えたり、ぼやけて見えたりする乱視と呼ばれる状態になることがあります。翼状片の詳しい原因はまだ解明されていませんが、紫外線やほこり、風の影響など、長期間にわたって眼に刺激が加わることで発症すると考えられています。そのため、屋外での活動が多い方や、乾燥した地域に住んでいる方は、注意が必要です。
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夜盲症:暗闇の恐怖

夜盲とは、その名の通り、夜や薄暗い場所で視力が著しく低下してしまう状態を指します。昼間は問題なく過ごせていても、夕方や夜になり、周囲が暗くなってくると視界がぼやけたり、ものが二重に見えたりするのが特徴です。 明るい場所から暗い場所に移動した際、目が慣れるまでに時間がかかってしまうため、映画館やレストランなど照明が落とされた場所では周囲が見えづらく、不便を感じる場面も多いでしょう。また、夜間に車の運転をする場合は特に注意が必要です。対向車のヘッドライトや街灯の光が視界に入ると、まぶしさを感じて視界が不安定になり、事故に繋がる危険性も高まります。 夜盲は、網膜にある視細胞の一種である桿体細胞の機能が低下することで起こります。桿体細胞は、暗い場所での視力、つまり明暗を識別する働きを担っています。ビタミンAの不足や、網膜色素変性症などの病気が原因で、桿体細胞の機能が低下することがあります。夜盲の症状が見られる場合は、眼科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
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放置すると怖い!?網膜裂孔とは

私たちの目は、まるでカメラのような仕組みで物を見ています。カメラのレンズのように、目に入ってきた光を集めて焦点を結ぶのが水晶体、そしてその奥にある網膜は、カメラのフィルムのように、集められた光を像として映し出す役割を担っています。網膜には、光を感じ取る細胞がぎっしりと並んでおり、そこで受け取った光の情報を視神経を通じて脳に伝えています。 網膜裂孔は、この重要な役割を担う網膜に穴が開いてしまう病気です。網膜に穴が開くと、そこから網膜の中にある硝子体というゼリー状の物質が入り込み、網膜を引っ張ってしまいます。すると、網膜が本来の位置から剥がれてしまう網膜剥離という状態になることがあります。網膜剥離は放置すると視力に深刻な影響を及ぼす可能性があり、最悪の場合失明に至ることもあります。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
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網膜に穴?放置すると失明の危険も!

私たちの目は、カメラにたとえると、レンズを通して入ってきた光をフィルムに焼き付けることで映像として認識します。このフィルムの役割を担っているのが「網膜」です。網膜は眼球の奥に位置する薄い膜で、光を感知して脳に信号を送り、私たちがものを見ることができるようにする重要な役割を担っています。 網膜裂孔とは、この網膜に文字通り穴が開いてしまう病気です。網膜は本来、ゼリー状の硝子体という物質で満たされていますが、加齢などによって硝子体が収縮し、網膜を引っ張ってしまうことがあります。この引っ張る力が強すぎると、網膜が破れてしまい、穴が開いてしまうのです。 網膜に穴が開くと、そこから硝子体が入り込み、網膜を剥がしてしまうことがあります。これが網膜剥離という病気で、放置すると失明する危険性もあります。網膜裂孔自体は自覚症状がない場合も多いですが、飛蚊症(黒い点が見える)や光視症(光が走るように見える)などの症状が現れることがあります。これらの症状が現れた場合は、すぐに眼科を受診することが大切です。
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失明の恐れも?網膜剥離の症状と治療

私たちの目は、ものを認識するために重要な役割を担っています。ものを見る仕組みはカメラによく似ており、レンズの役割を果たす水晶体で光を集め、フィルムに相当する網膜に像を結びます。 網膜は、わずか10層ほどの薄い膜ですが、光を感知し、脳に信号を送るという重要な役割を担っています。この網膜に異常が生じると、視力に影響が出たり、最悪の場合失明に至る可能性もあります。 網膜剥離は、その名の通り網膜が剥がれてしまう病気です。網膜は10層から成り立っていますが、網膜剥離は、その中でも「色素上皮層」という部分から剥がれ落ちてしまう状態を指します。網膜と色素上皮層の間には本来は空間はありませんが、何らかの原因で網膜に裂孔が生じると、そこから液体が入り込み、網膜が剥がれてしまうのです。剥がれた網膜は、栄養不足に陥り、放置すると視細胞が徐々に壊死し、視力障害や失明に繋がることがあります。 網膜剥離は放置すると失明のリスクもあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。