見えない不安と向き合う:緑内障の世界
- 緑内障とは?緑内障は、眼球の奥にある視神経が障害されることで、視野(見える範囲)が狭くなったり、欠けたりする病気です。視神経は、カメラに例えると、レンズを通って入ってきた光を脳に伝達するフィルムのような役割を担っています。この視神経が、眼圧などの影響を受けて傷つくと、脳に情報が正しく伝わらなくなり、視覚に影響が出てしまいます。緑内障の怖いところは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。そのため、気づかないうちに病気が進行し、視野が狭くなってしまうケースが多く見られます。視野が狭くなるということは、例えるなら、周りの景色がだんだん暗くなっていくようなものです。最初は、ほんの少し暗く感じる程度かもしれませんが、進行するにつれて、視野の中心がぼやけたり、物が歪んで見えたりすることもあります。さらに悪化すると、日常生活に支障をきたすようになり、最悪の場合、失明に至る可能性もあります。緑内障は早期発見・早期治療が非常に重要です。そのため、定期的な眼科検診を受けるように心がけましょう。